前回は衣類害虫とその特徴についての解説をお届けしました。
今回は、その害虫を防ぐための方法についてご紹介いたします。
市販の「防虫剤」の効果
収納場所はきちんと閉める
市販の防虫剤はガス化することで虫が近付くのを防ぎます。
しかし、タンスやクローゼットの隙間や頻繁な開け閉めをすると溜まったガスが逃げてしまいます。
せっかく充満した防虫のガスも効果が無くなってしまうのです。
防虫剤は衣類の上に
防虫剤のガスは空気よりも重いので、上から下に溜まっていく特徴があります。
そのため、防虫剤はタンスの底や衣類の間ではなく、衣類の上の方に置かないと効果は得られません。
収納は余裕をもって
収納スペースの風通しを良くしても、衣類をギュウギュウに詰めすぎる事で通気性が悪くなり、防虫剤のガスが行き渡りづらくなります。
衣類の収納時は8分目を目安にすると防虫剤の効果も高まります。
複数種類の併用はNG!
防虫効果を高めるために複数の防虫剤を入れている、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、2種類以上の防虫剤を同時に使用すると、化学反応を起こして液化しシミになる可能性があります。
大事なお洋服を守るためには、1種類の防虫剤を使用するようにしてください。
「防虫加工」の効果
クリーニングで施す防虫加工は市販の防虫剤とは異なり、衣類全体に防虫作用のある特別な溶液を塗布します。
ガス化する事がないので、収納場所の開け閉めをしても防虫効果が落ちることなく長期間持続します。
また、市販の防虫剤のニオイが苦手な方や、赤ちゃんなどの肌への影響が気になる方も、防虫加工であればニオイもなく肌に優しい成分になっているので安心してご利用いただけます。
虫食いから守りたい大切なお洋服には、ぜひ「防虫加工」をご利用ください。