10月も半ばになりました。
まだまだ汗ばむ日が続いていると思ったら、気温が急激に下がり一気に冬めいてきましたね。突然の気温変化に体調を崩されていませんか?
これからは防寒のための上着が手放せない日が続きます。
また秋冬はレザーアイテムにぴったりな季節なので、おでかけ時には革製のジャケットやバッグの使用が増える方もいるのではないでしょうか。
コロナ禍での皮革製品の扱いは注意が必要
コロナやインフルエンザへの対策をまだまだ怠れないこれからの時期、皮革製品を扱う際に気をつけていただきたいことがあります。
以下のようなことで困った経験はありませんか?
・除菌のために革製ジャケットにアルコールを吹きかけたらシミができてしまった
・アルコールでふいた机や棚に革製の財布を置いたら変色してしまった
・店頭でアルコール除菌し濡れたままの手で合皮のバッグを触ったらひび割れてしまった
実はコロナ禍でアルコールの使用が増えるのと同時に、アルコールによる皮革製品のトラブルも増加しています。
アルコールは生地の劣化を早める原因に…
アルコールが革に付着してしまうと染料や表面のコーティングが剥がれてしまい、シミや色落ち、生地のはがれやひび割れの発生など、生地の劣化を早めてしまうことになります。
アルコールによって起こってしまったトラブルはお客様自身での修復は非常に困難な上、対処したことで悪化してしまうと修復不可能になってしまいます。
傷めないためのお手入れ方法は?
生地を傷めず長持ちさせるためには以下の方法でお手入れを行ってください。
本革の場合
水を含ませた布で、生地の表面をかるく叩くようにして汚れを落としてください。
※この際こすってしまうと、色落ちの原因となってしまいます。
その後乾いた柔らかい布で同じようにかるく叩き、風通しのよい場所で陰干しをしてあげましょう。
合皮の場合
洗濯機の中に水を張り、上下に優しくすすぎます。
その後30秒ほど脱水をしたあと自然乾燥で乾かしてください。
お気に入りのアイテムは長く大事に愛用していきたいですよね。
革・合皮部分のある上着・バッグ・手袋などをご利用になる際には、アルコールを近付けることのないようご注意ください。